イントラリンクス、グローバルLP調査を発表【メディアアラート】

オルタナティブ投資は投資家のポートフォリオにおいて重要な要素-株式や債券とは異なる資産への投資も重視

  • 概況:2016年のオルタナティブ投資(株式や債券とは異なる資産への投資)への純資金流入額は6,690億ドル、業界全体のAUM(運用資産残高)を4兆4,600億ドルまで引き上げ
  • LP(リミテッドパートナーシップ)の3分の1は現在のオルタナティブ投資への配分が30%を超えていると回答
  • LPが注目しているのはヘッジファンド、プライベートエクイティ、プライベートクレジットファンド、不動産の4分野
  • 直接投資に関心を持つLPのうち60%が直接投資のペースを加速したと回答 – 資金の配分とは対照的な結果
  • 不動産投資マネージャーの44%は、共同投資機会の数を増加させる予定
  • LPの60%が、ファンドマネージャーから提供される透明性を最も重要な要素として位置付けており、28%は実際に提供される透明性のレベルに「満足していない」と回答
  • 調査回答者の79%がGPの個人情報の取り扱い方法について懸念がないと答え、GDPRの導入には「盲目的な信頼」があることを暗に示している

【東京、2017年10月12日】本日、イントラリンクス合同会社(東京都千代田区、代表:村岡聡)は、全世界のリミテッドパートナー(LP)を対象に、投資家が現在配分しているジェネラルパートナー(GP)をどのように見ているかをテーマとして実施した調査の結果を発表しました。

本調査は、イントラリンクスとGlobal Fund Mediaと提携により行われました。調査対象はオルタナティブ投資の重要性、直接投資と共同投資の利率上昇、ファンドマネージャーから提供される透明性のレベルの重要性、現在市場が直面している規制機関からの圧力、2018年5月25日に導入されるEU一般データ保護規則(GDPR)がヨーロッパのファンドマネージャー以外にも、ヨーロッパの投資家を相手にするグローバルファンドマネージャーにも与える影響など多岐にわたり、それぞれのテーマに関して統計とトレンド分析を行いました。

オルタナティブ投資は、投資家のポートフォリオにおいて依然として重要な要素を構成しています。LPの3分の1以上(35%)は、現在オルタナティブ投資に配分している割合が30%を超えていると回答し、最大10%をオルタナティブ投資に配分しているのは全体の5分の1でした。調査によると、LPの3分の2は増資を検討しており、2017年にはオルタナティブ投資への配分を1~10%の間で増やす予定であると回答しました。投資機関が現在直面している投資先の要求を満たすというプレッシャーが緩和される様子はないようです。

「これは実に高い数字といえます。どのくらいの金額を配分し、どのくらいのリターンを見込んでいるかという観点から、多くの点でオルタナティブ投資は依然として重要なアセットクラスにとどまっていますが、それを考慮してもこの数字は私の予想を上回っていました」とイントラリンクスのストラテジー/プロダクトマーケティング担当ディレクター ミーガン・マカルパインは語っています。

とは言え、万人がオルタナティブ投資に対するエクスポージャーの増加において壮大な構想を掲げているわけでありません。イントラリンクスの調査結果により、慎重な姿勢を貫いているLPの間にはさまざまな思惑があることが明白になりました。例えば、公開市場における高いリターンの期待をはじめ、オルタナティブ投資が過剰に高額化する懸念、オルタナティブ投資よりも低リスクの他の投資機会があること、LPが現在のエクスポージャーレベルに満足していること、あるいは投資委員会からエクスポージャーのさらなる増加が制限されていることなどが挙げられます。

「さらに、一部のLPは、GPが実際に資本を活用するかどうかに懸念を抱いていると思います。プライベートエクイティにおける手元資金額は非常に高く、およそ8,450億米ドルに上ります。取引額はこのまま高い水準を維持するでしょうか?こうした状況を受け、資金を効率的に運用しようと直接投資や共同投資の機会に注目しているLPの数は増加しています」とマカルパインは指摘しています。

GPの投資先として魅力的な3つの業種を調査したところ、投資家の回答はテクノロジー(50.4%)、医療(48.9%)、インフラストラクチャー(44.4%)でした。

このようなトレンドのほか、LP調査により、LPの間で継続している問題と悩みの種の1つが提供される透明性のレベルであることも判明しました。本調査結果ではこの点が顕著に示され、ファンドマネージャーから提供される透明性レベルにかろうじて「ある程度満足している」と回答したのは、回答者の半数以上(54%)に上りました。その他の調査結果を鑑みて、GPとLPとのコミュニケーションの在り方が特に重要であるという結論に至りました。

「優れたコミュニケーションラインを整えることは、投資家にさまざまなテンプレートをやみくもに提供することよりもはるかに重要です。GPがどのように末端投資家と接しているかが重要なポイントであり、そもそもそれがこの調査を行った理由と言えます」とマカルパインは締めくくりました。

本調査資料はこちらよりダウンロードできます。資料は日本語で提供されています。

方法論
イントラリンクスは、140を超えるLPを対象に調査を実施しました。地域の内訳は、北米52%、ヨーロッパ31%、アジア太平洋15%です。LPの詳細は、約4分の1(22%)が公的年金機構、15%がコンサルタント、13%が財団またはファミリーオフィスとなっています。

イントラリンクスについて
イントラリンクスは、最高レベルのセキュリティと最も厳格なコンプライアンス規制に従って、組織内外の機密コンテンツの共有、配布、管理を制御するためのクラウドベースソリューションを提供する、世界的なコンテンツ・コラボレーション企業です。顧客数は9万社を超え、Fortune 1000企業の99%がイントラリンクスのプラットフォームを利用して重要なビジネスプロセスをデジタル面で変革・簡略化し、機密情報を保護しています。イントラリンクスは、20年間で総額31兆3,000億ドルに及ぶ大規模取引や事業提携を成立させてきた実績を持ち、使いやすくエンタープライズレベルの堅牢性を備えた信頼性の高いクラウドベースのコラボレーションテクノロジーを提供しています。

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詳細はwww.intralinks.com/jpをご覧ください。

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