トラスト・キャピタル、投資家コミュニケーションの セキュリティ強化と効率化に イントラリンクスを採用
2019/2/6トラスト・キャピタル株式会社(以下、トラスト・キャピタル)は2018年9月、 イントラリンクスが提供するファンド業務支援ソリューションを導入し、同 社が運営するファンドと投資家とのコミュニケーションを図るツールとし て活用し始めました。これまで利用していたメールとは違い、セキュリティ リスクを最小化するだけでなくコミュニケーション業務の効率化とスピー ドアップを実現するという効果が得られています。
課題
トラスト・キャピタルは、日本のプライベートエクイティ市場におけるメザニン 投資の先駆者として実績を積み重ねており、メザニン投資に加え、ベンチャー 投資、プライベートエクイティファンド投資、グロースキャピタル投資、インフラ 投資等さまざまなファンドを組成し、金融機関や年金基金などから投資を受け 入れています。 トラスト・キャピタルではこれまで、投資家へ提出する各種通知文書、および 決算報告書などの機密文書をメールの添付ファイルとして送信していました。 ファンドごとに提出する報告書の種類や送付先が異なるために、誤送信が発 生しないように、精緻な作業が求められていました。 同社の担当者によると、これまでは報告書をメールで送信する際には、誤送信 などのヒューマンエラーを回避するために、複数名のスタッフが手作業で多重 チェックを行っていました。送付の都度チェックが必要となり、既に提供した資 料の再送依頼を受けた場合もチェックを行うため、投資家との文書共有の効 率化が課題だったと話します。 こうした課題を解決するために、トラスト・キャピタルは投資家へ送付する通知 文書、報告書などを安全かつ簡単に共有・管理できるシステムの導入の検討を 開始しました。
ソリューション
トラスト・キャピタルでは、ファンド投資家とのコミュニケーション手段として 利用されている複数のサービスを比較検討しました。その結果、同社が選定し たのが、イントラリンクスが提供するファンド業務支援ソリューションでした。
同社がイントラリンクスを選定したのにはいくつもの理由があります。一つ は、イントラリンクスのソリューションが、世界のプライベートエクイティファン ドで広く利用されているため、投資家側での受容度も高いだろうという安心 感でした。同社でも実際にイントラリンクスを利用した経験があり、機能面や 操作性も申し分なく、業務を熟知した設計がなされているという印象を持っ たと言います。検討段階においても営業担当者やプリセールスエンジニアか ら迅速で的確なサポートが得られたことから、総合的な判断からイントラリ ンクスを採用することにしたとのことでした。
トラスト・キャピタルが導入を決定したのが、2018年9月。10月までに導入作 業を終え、実運用を開始しました。イントラリンクスでは、運用開始前までに イントラリンクスのサポート担当者から操作トレーニングを実施。ユーザー登 録やフォルダー構成などの詳細な説明をしたことで、スムーズに投資家用の ポータルを準備してドキュメントを開示できたと言います。とくに導入段階で は、Microsoft Excelファイルのテンプレートを利用してユーザーやフォルダー を一括登録できたところが便利だと感じたそうです。
導入効果
現在、トラスト・キャピタルの社内では投資家とのコミュニケーションを担当す る4名のスタッフがイントラリンクスを利用しています。また、投資家側ではフロ ント/バックオフィスの担当者、およびカストディアンなどが利用しているそう です。 イントラリンクスの運用を開始してから得られた最大の効果は、投資家へ開 示する通知文書、報告書など機密情報のセキュリティ強化が実現できたこと です。 万一、機密情報が意図しない相手と共有され情報流出事故が発生したとした ら、ファンドに大きな損失をもたらす可能性があるばかりか、トラスト・キャピタ ルへの運用会社としての信頼を失墜させるおそれも考えられます。イントラリ ンクスによってそうしたリスクを最小化できたことが、最大の導入効果だったと 同社の担当者は話します。 もちろん、従来のように複数名のスタッフが手作業で多重チェックを行う必要 がなくなり、業務効率化とスピードアップの効果も得られています。 もう一つ、トラスト・キャピタルが大きな導入効果と考えているのが、日本語に よるサポート対応です。新システムの導入によって、投資家からは、報告書の内 容だけでなく、システムの操作方法に関する問い合わせを受けることも予想し ています。その点、イントラリンクスは、投資家からの操作方法に関する問い合 わせに日本語で直接対応するので、これも大きな導入効果だったと言います。
今後の展開
トラスト・キャピタルがイントラリンクスの本格運用を開始して、数か月がたち ました。今後、本格的に運用されるにつれて、イントラリンクスが持つその他の 様々な機能が発揮されることが期待されています。 同社では、イントラリンクスの中に利用していない機能があると認識しており、 それらの機能を少しずつ使いこなしていくことが当面の目標です。将来的に は、投資家の『誰』が『どの』情報を見ているのかレポート機能を活用して把握 し、必要な情報を適切な人に迅速かつピンポイントで伝達したり、ログを分析 して見込み顧客へのマーケティング施策に活用したりしていきたいと考えてい ます。
お客様の声
「イントラリンクスはセキュリティ、利便性、効率化などの面で、投資 家との間のコミュニケーション業務のサービス品質向上に大いに役 立っていると実感しています」 (トラスト・キャピタル株式会社 業務部 ご担当者様)
投資家への通知や資料の開示にイントラリンクスを活用